4月21日の記事で、当社の3製品をIBMクラウドの「IBM Power Systems Virtual Server」(以下、Power Virtual Server)上で稼働検証し、正常利用できることをお知らせしましたが、その大阪リージョンのPower Virtual ServerでIBM i 7.1が利用可能になっています。
IBM i 7.1は、4月30日に延長サポートが終了したOSです。しかし、「IBM i 7.1を使い続けたいというお客様が多数おられるため」(日本IBM)、クラウド上で利用できる環境を整えたとのことです。また、オンプレミスではなくクラウドでのサポートとしたのは、IBM i 7.1がメインで稼働するPOWER7およびPOWER7+サーバーがいずれも保守終了となっており、故障した場合の代替部品の供給が行えない場合を考慮したものと思われます。
IBM i 7.1の利用は現在、大阪リージョンのみで可能で、東京リージョンでは対応していません。東京リージョンのIBM iは7.2~7.4、大阪リージョンは7.1~7.4で、大阪リージョンのほうが対応範囲が広くなっています。これは西日本にIBM i 7.1のお客様がより多くいるためと推定されます。Power Virtual Server上のIBM i 7.1のサポート期限は、2024年4月30日となっています。
もう1つ、大阪リージョンでIBM i 7.1が稼働するポイントは、POWER9サーバー上で利用できるという点です。オンプレミスでIBM i 7.1を利用できるのはPOWER8サーバーまででしたから、1つのハイライトと言えます。POWER7(7+)サーバー上でIBM i 7.1アプリケーションを利用していたお客様は、Power Virtual Serverを利用すると、格段に処理速度が速くなると思われます。
当社の製品は、POWER9サーバー上のIBM i 7.1でも問題なく利用可能です。