IBMはこのほど、2021年第4四半期の業績を発表しました。今回の決算発表は、キンドリルを分離した初めての四半期決算となります。IBMのCFOであるジェームズ・カヴォノー氏も、「これが新生IBMの姿」と決算発表会で語っていました。
四半期の業績は、総売上高が167億ドルとなり、前年同期のキンドリル相当分を引いた売上高と比較すると、6.5%増になったとのことです。この成長率は、IBMの四半期決算では、過去20年間、一度も記録していません。
IBMのCEO兼CEO、アービンド・クリシュナ氏は、「今期の業績は、1ケタ台半ばの収益成長モデルを実現するとした当社の戦略と事業モデルに対する確信を深めるもの」と、決算発表で2度にわたり強調していました。
第4四半期の主な業績ハイライトは、次のとおりです。
・ソフトウェア事業の売上高は、前年同期比8%増
・コンサルティング事業の売上高は同13%増
・インフラストラクチャ事業の売上高は横ばい
・ハイブリッドクラウドの売上高は62億ドルで、前年同期比16%増。通期では202億ドルで、対前年比20%増
IBM i部門が所属するインフラストラクチャ事業部門は、売上高440億ドルで、前年同期比2%増。内訳は、ハードウェア(IBM Z、Power、ストレージ)やソフトウェアを含む「ハイブリッド・インフラストラクチャ」が2%増、「インフラストラクチャ・サポート」が1%増でした。
また、「IBM Z」は4%減、Power(IBM i、AIX、Linux)およびストレージなどの「分散インフラストラクチャ」は7%増と好調でした。
その他、ソフトウェア事業部門は売上高730億ドルで、10%増、コンサルティング事業部門は売上高470億ドルで、16%増でした。
ソフトウェア事業のうち、「Red Hat」関連は21%増、「自動化」15%増、「データ&AI」3%増、「セキュリティ」1%減とのことです。
[iS Technoport]