


米IBMは7月8日(現地時間)、次世代のIBM Powerサーバーである「IBM Power11サーバー」を発表しました。スケールアウトからエンタープライズまで6モデルあり、最小モデルのエントリー機は来年(2026年)にリリース予定とのことです。
Power11の技術的な特徴は、次の5点です。
・消費電力を最適化
・熱効率を向上
・ノイジーネイバー問題を解消
・メモリ帯域幅の向上
・AIアクセラレータを搭載
メモリ帯域幅は、従来よりも3倍のDDR帯域幅を備えた次世代メモリの搭載により、メモリを大量に消費する大規模なアプリケーションやインメモリ・データベースに優れたパフォーマンスを提供します。
また、Power11サーバーでは、オフチップの新しいAIアクセラレータ「IBM Spyre(スパイア)」を搭載し、AI関連の処理性能を強化しました。
今回発表されたのは、以下の6モデルです。
◎スケールアウトモデル
IBM Power S1122(2ソケット・サーバー)
IBM Power L1122(2ソケット・サーバー)
IBM Power S1124(2ソケット・サーバー)
IBM Power L1124(2ソケット・サーバー)
◎エンタープライズモデル
IBM Power E1150(4ソケット・サーバー)
IBM Power E1180(4ソケット・サーバー)
◎クラウドモデル
Power Virtual Serverでは、Power11と同時に提供開始を予定しています。当初は米国と欧州で提供を開始し、東京・大阪リージョンはその後の展開となります。
またエントリー/エッジモデルのPower S1112は、2026年のリリース予定です。
いずれのモデルでも、Power11の性能向上により、コア・パフォーマンスは最大15~25%向上。新しい30コアPower11デュアルチップ・モジュール(DCM)により、システムパフォーマンスは30~45%向上。メモリ技術の改良により、データ速度は最大50%向上しています。
[iS Technoport]